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テロテロ

なるべく弱気な発言はしまいと思っていたのですが……。
新刊はコピーになるかもしれませんすみません、四月をなめすぎていました、こ、これは、酷い……!

ビールは麒麟が美味しいと思うのです。渋いといわれます。
先日は合間を縫って井の頭公園に行ってきました。
スワンボートがひしめき合っていて若干不気味でした。すごいなー。



視界の端でひたすら、後輩たちに「なあにあたしの言うことがきけないわけホントあんたらあたしを誰だと思ってるの」なんてひたすらとぐろを巻いていたハルヒが、ようやくおとなしくなったかと思ってそちらを見やれば、ばったりと机の上に倒れ伏していた。困惑する下級生たちよ、おまえらは悪くない。がしかし、俺にはあいつの世話をするという責任がある。俺は慌てて右手に持っていたビールのロング缶と左手に展開させていたあと三枚まで減ったUNOのカードをその場に放り投げて、大股でがすがすとハルヒの元に向かった。うん、我ながら若干酔いが回っているのが判るな。
「ハルヒ」
まさかトんでないよなと暫くその細い身体を観察して、ゆっくりと胸が、背中が上下しているのにほっとした。ほっとして、机を縦断するように伸ばされた左手の先がチューハイの缶をしっかりと握りしめたままでいることにぎょっとした。
「キョン先輩、あの、」
「いい、大丈夫だ俺がなんとかするさ」
ぎりぎりと、寝ているくせに力がこもりっぱなしのハルヒの左手に手を掛ける。一本一本缶から指先を剥がしていく、剥がすそばからまた吸い寄せられていく、こりゃあ駄目かもしれんね。
「せんぱい?」
「ああいや、大丈夫だから」
僕らの所為ですよねなんて不安げに俺を見上げてくる、着席したままの後輩たちは一様に目がとろんとしていた。殊勝な表情を浮かべたって駄目だ。酔っている、どいつもこいつも酔っている。
しかし俺はといえばだ。
二年前大学に進学してからというもの、学友たちと何度もアルコールの飲み比べなんてものを経験しているわけで。ある程度は、酒にも強くなっていると自負できた。ああそうさ少なくとも、高校時代よりはずっとな。
大きくため息をついてしまったけれどまあ仕方あるまい。
ジャケットの上からズボンの尻ポケットまで、ポケットというポケットを上から下までぽんぽんと叩いて見つかった携帯。取り出して、連絡するのは勿論、未だ任務のすべてから解放されていはいないという理由でこのキャンパスからほど近い場所に居を構えた超能力者の元へだ。
新歓の時期だというのにほんの数コールで自分の携帯の通話ボタンに触れて平然と会話を始めることができる状況下にいるあいつを、俺はほんの少しだけ尊敬した。
「古泉、ハルヒが潰れた」
俺一人じゃ無理だ、迎えにこい。
尊敬しただけでは現状を打開する方法にはさっぱり繋がらないので、俺は多分新入生から見たら随分と横暴な男に見えるだろうなと思いつつ言葉を電波に乗せた。ハルヒが小さく呻くくらいの間をおいてまるで当然のように、「ええとじゃあ、校舎が閉まる時間までには正門に伺いますよですからそこまではお願いしますね」と古泉が返すので、俺は一度大きく頷いてから、ぎゅっと赤い終話ボタンに添えた指先を押しこんだ。これでいい、これで。
しかし果たしてそれでは返事が相手にまで届かないではないか、という事実にも思い当たることなく。しっかりと電話口の向こうに向かって頷いてしまった俺は、酔っていたのかいなかったのか。
そんなことはまあきっと、瑣末な問題である。

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