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六月三日

三日です。
書きたいものばっかりたまっています。しばらくはこの消化をしていきたいです。来年までになんとか今ここにあるネタたちを一段落させたい。目標です。


そんな事を考えながら久々に2006年から書いていた前の前のブログを読み返していたら、投げっぱなしにしていたSSがかなりあったので収納場所に困っています。とりあえずサルベージしたものを続きに置いておきます。古キョンのこの字もないです……前の前の前の日記帳(これもウェブ上にいまだ存在している恐ろしさ)(もう一個前のものもありましたがそちらはサーバの都合で消えました)にはハルヒを一気に読んだって書いてあったんですけれども。うーん、潜伏期間……!




【10月18日なんて、なんてことない平日ですよ。】鋼東方司令部組

久々の大捕り物に東方司令部は早朝からてんやわんやになって、第一報を自宅のベッド、さらに言えばぬくぬくと暖まった布団の中で受けた司令官が「今日寒いんだもんマスタング君に全部お任せしたいなあねえ良いでしょ?」なんて駄々を捏ねてくれたものだから例えそれが何時もの事だとはいえ騒動は輪を掛けて大変なことになり、よって夜勤明けの副司令官は、自宅に着くなり送迎車の無線から響いた「たーいさーかむばーっく」なんていう犬嫌いの部下の間の抜けた呼び出しにとんぼ返りさせられる羽目になった。金髪碧眼長身、三点揃っていながらも何故かモテない不遇の部下は「休日がデートが弁当が」なんて喚いていたけれど、苛々が募っているのはロイ・マスタングだって同じこと、だって今日は何の日だ。
「ハロウィンですか」
再来週だバカモノ。
漫才のようなやり取りをしながらどかどかと廊下を進み執務室の扉を開け、片付けた筈の書類の山がデスク上に復活しているのにうんざりした所へ、休日明けの補佐官が到着した。お早う御座いますそれで現状は、そんな彼女にぐるりと向き直り両手を腰に当てまた訊ねる、
「今日は何の日だ答えてみろ中尉!」
「鉄道の日ですか」
「ああそれは惜しい」ただし日付の上ではな。
なんで中尉にはバカモノって言わないんですかねぇえこひいきですかそうですよねそれ以外に考えられないですよね、いいえ違うわだってこの人はフェミニストこの上ないでしょうだからえこひいきじゃなくて彼にとって当たり前の男女差別よ少尉、背後でそんなやりとりが交わされているのは何時もの事だった。「地図は」「此方に」「犯行声明は」「此処に」ざくざくと話の腰を折りながら書類を引っ掻き回しコートを脱ぎ捨て銀時計を引っ掴み、足音荒く執務室を飛び出して。
「中尉」
「はい」
「少尉」
「はい?」
廊下は行き交う人々でごった返していたけれど、彼ら三人の先には綺麗な道が出来て行く。まるでモーセ。苦笑は同時で余計に可笑しかった。
司令室に飛び込む直前彼が呟いた一言は、残念ながらそれからの全てに忙殺されて遂に日付が変わるその瞬間まで思い出される事は無かったけれど、

「今日は君達が私の部下になった日だよ」

そんな大切な日を今更確認するまでも無い、だって執務室のカレンダーにはずっとずっと昔から、ピンクのマーカーで彩られた今日の日付が踊ってる。
 

勿論日付は捏造。







【万聖節前夜を駆け抜けろ】 平次→→|←←コナン→|KID

がしょがしょがしょがしょ、無駄に揺れる車体のハンドルを両手で押さえつけるようにしてひたすらに立ち漕ぎをする、彼の後ろにちょこんと構えた。テールライトの狭間をすり抜けすり抜け、左右に傾く度に「右や」「左や」なんてバランスを求めてくる。その背中にしがみつくようにしてオンナノコ座りした自分は、アスファルトに散らばる固い何かをタイヤが踏みつける度に荷台からふわりふわりと浮くのだ。だってほら、彼の服に皺を作るこの両の手は、こんなにも小さいから。
「――着くで」
自分の気持ちなんか何も知らない彼はそう言ってスピードを緩める、歩道に乗り上げて次の角を左、そこが今日の目的地、秘密基地。
ざざざざあ、レンガ舗装された歩道とタイヤと埃と彼の靴底が摩擦音をたてて、
でも自分はこんなにも近い地面さえ、踏みしめることが出来ない。なんて滑稽、面白すぎて涙だってもう枯れ果てた。
ビルの屋上に、きっと彼は待っている。だって今日はハロウィンだもの、友人が怪盗に仮装して、自分を待ってても不思議じゃない。
「くどう、」
彼が小さく自分の名を呼んだ。ような気がする。のに、
じとりと汗握る手のひらを、その背から外すことが出来ないのはどうして?
万聖節前夜の君と僕、
ひとりでは君に手が届かない僕と、自分からは僕に手を伸ばそうとしない君の、接点はどこにもないことを多分知っているから。


| 日々 | 00:33 │Comments0 | Trackbacks0編集

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