スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- │Comment- | Trackback-│編集

しあわせにしてください

「幸せにしてみせますよ」のときに御邪魔させてもらった絵茶で書いたホストこいずみきょんのSS。
許可をいただいたのでほんとうはこれにいっぱい書き足して長文にして更新しようと思っていたんですが、一度書いて長時間置いてしまったものに手を加えるって予想外に難しかった……。
そんな感じなので、ちょこちょこいじりはしましたが、殆どそのままです。
長編はいずれどこかで。


ナンバーワンだのナンバーツーだの、そういった順位に拘るつもりは毛頭ない。だけど僕はこの店のナンバーワンが嫌いだった。あの人を食ったような笑顔も、つかみどころのない性格も。入れ替わり立ち替わり店を訪れる女性たちは、彼をこの店の癒し系だなんだと揃って口にするけれど、一体どこがだと思う。だって僕にとって彼は、今までに出会ってきた人間の中で一番、僕の心を、かき乱してくるひとなのだ。
あの笑顔を、どうにかして切り崩してやりたい。苦痛に歪むところを見てみたい。そう思ってしまうのは、一体なぜだろう。
「――よう、見送り終わったのか」
いつものように店の外まで女性たちを見送りに出て戻ってくれば、玄関脇に薔薇の花束を携えた彼が立っていた。僕を見てふっと表情を緩める、ああ、その表情がとても気に障る。
「……どうしたんですか、その、花束」
「いや、要らないって言ったんだけどな。女性に恥をかかせるもんじゃない、ってさ、断れなくて」
困ったような笑みを浮かべて、だからお前要らない? なんて訊ねてくるものだから、僕はいりませんよ、せっかくだから大事にしてあげたらどうですかとだけ返事を返して彼の横を擦り抜けた。ふわりと漂う彼のコロンが無性に僕の感情を逆なでしてくる。背中にまだ、彼の視線が残されていたような気がするけれど、僕は振り返るつもりはなかった。
彼へのこの気持ちを、どう表現したらいい。
いったいどうすれば、僕はこの感情を持て余さずに済むのだろうか。
今の僕では、いっそ彼をどうにかしてしまいたいという衝動を必死に抑えることだけで精一杯だった。



ホストな二人は絵茶での素敵な二人からインスパイアで書かせてもらったのでした。
ありがとうございました!

| 日々 | 15:02 │Comments0 | Trackbacks0編集

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://0u0w0o0.blog75.fc2.com/tb.php/64-121b5af1

| main |

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。