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まえがみはねたら

いつかの電子獣話する古泉とキョンを無駄に展開しています。






 そういえば今日は夢を見たのと涼宮さんが言う。彼は興味なさげに電話の向こうの相手に生返事を返していて、谷口氏もなにもわざわざ団活中に振られた愚痴を電話してこなくてもいいものをなあ、なんて多分誰もが思っていただろうけれどあまりにも自明のことすぎて誰もが、口にはしていない。
 長門さんに大袈裟なリアクションを求めるわけにもいかず、どんなゆめだったんですか、なんて彼女の話に乗るのはだから、朝比奈さんの役割だった。
「それがね、……みくるちゃんは知ってるかわかんないけど、」
 昔日曜の朝にやってたアニメでね、まあその当時の流行に乗った、モンスターと子どもたちが冒険するなんて番組があったんだけどね。
 それを、あたしとみくるちゃんと有希とキョンと古泉くんでやってる夢だったの。
「冒険ですかあ」
「そうよ、みくるちゃんはやっぱり覚えがない?」
「すみません、あたしそういうの、あんまり、見たことなくって、」
「やだ謝ることじゃないのよ」
 それはもう、未来からやってきた朝比奈さんがそんな、この時代のアニメ番組なんてものを見て育っている訳もない。すまなそうに肩を落とす彼女に、涼宮さんはあわててオーバーアクションを返した。そうして、いつものように彼女たちから数歩後方を歩く僕らの方へと振り向いて、少しだけ心配げに表情を揺らして訊ねてくる。
「ねえ、古泉くんは見てた?」
「……ええ、毎週毎週楽しみにしていた覚えがありますよ」
 楽しみにしていたどころか、僕はごく最近、いまだ「うん」とか「ああ」とか「そうだな」とか適当な相槌を電話の向こうに送り続けている彼とともに映画版のDVDをレンタルしてきていた。どれくらい最近かって、まだ7泊8日の返却期限まで数日あるくらい最近だ。我ながら何をやっているのか少しそれを打ち明けるには恥ずかしい行動の気もするけれど、でもたまに、妙に懐古の情に突き動かされた行動を取ってしまうのは人間の常である気がする。
 そんな僕の心内を露も知らない涼宮さんは、僕の返事を聞くが早いか「そうよね!」と顔を綻ばせて長門さんに飛びついていた。
「有希はどう?」
「……情報としては知っている」
 確信を持って言える、彼女は今涼宮さんが話を出した瞬間に、情報を手に入れたに違いないと。
 ああそうか、
 彼女と同じ時代で幼少期を過ごし、且つ懐かしい思い出について語り合うことのできる人間は、今ここに、僕と彼しかいないのだ。
「あたしも、選ばれたかったわ選ばれし子ども。羨ましいったらなくて!」
 先日、レンタルビデオ店に走る要因になった日にいつになくアンニュイ気味だった彼と同じようなことを彼女は言って、ああでもそうねと、
「みくるちゃんも有希も見たことがないなんて駄目だわ、団員はある程度知識を共有してなくっちゃ! 決めた、今日はこれから観賞会にしましょ、もちろん、キョンの家でね!」
 いつものように、彼の返事も聞かずに堂々と宣言するものだから。
 はたしてここで僕は、彼女の見たいだろうそのシリーズは残念ながらいまだにレンタルDVDがリリースされていない事を告げるべきか否か、彼が呆れたように携帯電話を閉じて「そりゃあいい丁度妹がごねるもんだから昨日DVDBOXを父さんが探してきたところだ」なんて予想外のことを言い出すまでの間、真剣に考えることを余儀なくされていた。





……買っちゃったのかキョン父。まあ私も持ってるんですが……。
無駄に続いてしまった……自分だけが楽しくてごめんなさい。


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